カフェには黒豹と王子様がいます

「徳永の気持ちはわかってる。だからお前に下手なこと言えねえ。わかるだろ?」

「……下手なこと?」

 ていうか、頭の中でリピートしてます先輩。「西口も大事……西口も大事……西口も」

「鈍い奴だな!わかれよ!こんな、徳永がいない時に何もできないだろ?」

 に、鈍い……?

 それって……

「俺は!」

 私から顔をそむける。

「小野田先輩……?」

「俺は……」

 小野田先輩が私を見つめる。

 あの吸い込まれそうな瞳。

 小野田先輩……小野田先輩に触れたい。