カフェには黒豹と王子様がいます

「ああ、そうだ、今日子ちゃん、フェア中は助かったよ。また何かあったら来てもらえるかな?

「はい!来ます。また呼んでください!」

「うん、西口さんもお疲れ様、じゃあ」

 マスターが裏に入ろうとした時、

「あの!」

 思わず声が出た。

「一緒に病院に行ってもいいですか?」

「……うん、元子喜ぶよ」

 私はくるっと小野田先輩の方を向いた。

「小野田先輩ごめんなさい」

「いいよ、行って来い」

「ありがとうございます」

「貸しひとつな」

「え?は、はい」

 小野田先輩はちょっとだけ笑うと、今日子さんと閉店準備を再開した。