カフェには黒豹と王子様がいます

「おつかれさまー」

 少し笑いながらそう言うと、私に背を向けた。

 私は家に向かってダッシュで帰った。


 次の日、もう何も考えずにバイトに行った。

 徳永先輩を見るとドキドキするけど、いつも通りふるまった。

 しばらくして遅番で小野田先輩が今日子さんと一緒に来た。

「今日からしばらく、よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

 明るくて、くるくるよく動く今日子さんは、覚えが良くてあっという間に仕事を覚えた。

 それどころか、いろいろ自分で工夫してみたり、すごく考えて仕事をしている。

 お客さん受けも良くて、わからないことを聞かれた時も、

「すいません、あたし入ったばっかりなので、ベテラン呼んできますね、ちょっと待ってて下さい!」