カフェには黒豹と王子様がいます

「やっぱり高いか~。一つケーキあきらめて、1000円に抑えるかなあ」

「だめだよ~、僕は、僕が作ったケーキをいろんな種類食べてもらいたいんだからさ」

 みんなで頭を悩ませる。

 私は、こんなに食べられるかなあっていう気持ちが一番大きかった。サービス満点のマスターらしいプレート、でも、2,3人で食べる感じかな?

「西口、なんか思ったことあるなら言ってごらん?」

 徳永先輩が私の様子に気が付いてくれた。

「一人の人にたくさんのケーキを食べてもらいたいと思うなら、ケーキを全体的にもっと小さくする方がいいと思います。これ、一人で食べきれる量じゃないですよね」

「え?そうかな?」

「はい。やっぱり1000円ていうのと1300円って言うのでは、かなり違うから、1000円までに抑えた方がいいと思うんです。もっとケーキを小さくして、生クリームももっと減らしても、かなり贅沢なプレートになったと思うんですが」