カフェには黒豹と王子様がいます

 私と小野田先輩がぎくしゃくしている横で、徳永先輩は、厨房にいる元子さんを気にしている。

 徳永先輩と元子さんの間に何があるの?


「みんな、ちょっと来てもらえる?」

元子さんとマスターが、ケーキプレートを持って厨房から出てきた。


そのプレートには、オランジェットオペラ、カリッとナッツのタルト、コーヒーとフランボワーズのムース、いちじくのベイクドチーズケーキ、小さな器に入ったクレームブリュレが通常の2分の一の大きさで乗っていた。

横にたっぷりの生クリームと、アングレーズソース、ベリー系のソース、季節のフルーツを飾り、フルーツの上にシュクレフィレが飾られている。

「なんて贅沢なプレート。これでいくらですか?」

「残念ながら1000円にすることはできなかったんだけど、1300円。どうかな」

「1300円か~」

「少し高いですね」