カフェには黒豹と王子様がいます

 ……熱、高いのかな?触っても……いいかな。

 
 ドキドキしながらそっと小野田先輩の頬を触る。

 起きない。よかった。

 熱い……。 

 あ、なんだろう、ムラっとしちゃった。だめだめ。

「う……ん」

 頬の手を振り払おうと小野田先輩が私の手を握った!

 やだ、ちょっと離して!

 小野田先輩の手より温度が上がっちゃう!


 その時、小野田先輩の目が、パチッと開いた。

「わ!」

 私たちは同時に声を出して手を離した。

「な、なにしてんだよ!」

「え?ね、熱計ろうかと」

 小野田先輩は少しだるそうに、少し笑った。