カフェには黒豹と王子様がいます

 それが徳永先輩に伝わっちゃっていたらしく、ちょっと間ができた時、

「小野田、見てきてやって」

と言われた。徳永先輩も気にしていたんだろうな。


もしかして、もう起きて帰っちゃったかなと思って、そっと覗くと……いた。

おなかに大きなイチゴのひざ掛けを乗せた小野田先輩。よく寝ている。

いつの間にかおでこに冷えピタが貼られていた。マスターだろう。


少し辛そうな小野田先輩。

いつも自信満々で、しなやかできれいな動きをしているのに、今日はこんなところでぐったりしている。

少し汗ばんでいて、無防備な黒豹。

伏せたまつ毛が長くてドキドキする。

綺麗な顔。

こんなにじっくり小野田先輩を見られるなんて、ちょっとうれしい。

「ん……」

 びっくりした。つらいのかな?かわいそう。

 これからイベントの準備とかで忙しくなっていくって言うのに。