カフェには黒豹と王子様がいます

「もう!呼び捨てで呼ばないでください!」

「そうなんだ、残念。もう呼ばないよ」

 そう言って、フロアの方に行ってしまった。何がっかりしてるんだ私!

 マスターも帰ってしまい、閉店準備をしていると、徳永先輩がそばに来た。

「気にしてる?」

 今日子さんのことだ。

「気にしてません」

「そっか、じゃあ言わない」

 もう!イジワル!

「き、気にしてます!」

「フフフ。いい事教えてあげる。小野田と今日子は付き合ってはいないよ」

「え?彼女じゃないんですか?」

「今日子はかなり小野田のこと好きだけどね」

「……そうなんだ」