カフェには黒豹と王子様がいます

 小野田先輩は嬉しそうにケーキを出す。

 すると、その子はケーキを一口、小野田先輩の口元に持っていった。小野田先輩は、ちょっときょろきょろしてから、ぱくっと食べた。

 ラブラブじゃん……。

「あーあ。小野田のやつ、店の中で何やってんだか」

「ラブラブですね」

「ちょっと引く位ね」

「ほんと」

「……やきもち?」

「な、何言ってるんですか!」

「しかたないよ。小野田は、今日子にメロメロだからさー」

 と言ってニヤニヤ笑う。むー。

「小野田先輩は、徳永先輩にそんな風に自分の彼女のこと呼び捨てで呼ばれて、嫌じゃないんですかね」

「ああ、今日子のことは昔から今日子って呼んでたから、気にならないんじゃないかな?」