カフェには黒豹と王子様がいます

「ウフフ、小野田先輩、かわいい」

「か、かわいいってなんだよ!」

 しなやかな黒豹が、私のそばで猫になった感じがする。

 小野田先輩に触りたくなった。

 私の手が小野田先輩の頬にゆっくり、ゆっくり近づく。

「は、離せ!やめろ!わかった。もういい」

 小野田先輩は急に徳永先輩の方へ行った。

「お前といると、俺が俺じゃなくなっちまう!俺は徳永にする!」

 と言って徳永先輩の腕にしがみつく。

「嬉しいよ、小野田」

 徳永先輩が小野田先輩を抱きしめた。

 えー!それはやだ! 


 パチッと眼を開けると、私の部屋だった。

 なんて夢見てるんだろう私……。

 徳永先輩には迫られたい?けど、小野田先輩には迫りたい?なにそれ!