カフェには黒豹と王子様がいます

「ちょ、ちょっとまて、いつそんなこと言った?」

 なんか小野田先輩、からかうとかわいい。

「動揺しすぎですよ」

 下から見上げてくすっと笑うと、少し口をとがらせて、ふいっと顔をそらす。

「せ・ん・ぱ・い」

 小野田先輩があんまりかわいくて、ちょっと迫ってみた。

「な、なんだよ」

 少し体を近づけてみた。

 小野田先輩は壁から手を離し、後ずさる。

 小野田先輩の赤くなる顔を見たら、もうたまらなくなった。

 私はくるりと向きを変え、小野田先輩に逆壁ドン。

 そして、下からゆっくり見上げる。

「小野田先輩♪」

「な、なんだよ」

 何だろうこの感じ。

 徳永先輩には迫られたい?けど、小野田先輩には迫りたい?そんなこと考えている自分がおかしかった。