『ねぇ、名前教えてよ。』 と聞いた私に 「名前なんてないよ」 と答えた貴方に何があったのかは知らない。 『そっかぁ。なら私がつけてあげる』 「はぁ?」 『ん〜っとね。じゃあ今日から貴方の名前は、ゆう。』 「はぁ?なんでだよ」 『怒ったような喋り方のくせに、窓の外を見てる時は優しい顔してるから』 「なんだよそれ、おもしれぇヤツ」 『ははっ、やっと笑ったね』