いつかウェディングベル

午後からの会議は企画を担当したチーム皆に参加してもらい、進行状況やWebサイトの確認と採用する商品の取り扱いなどの打合わせとなる。


企画発案者ではあるが体調不良を理由に今回の企画に関しては加奈子は一スタッフとしての位置づけを命じた。


加奈子は納得いかず不満だらけだろが、今回は吉富に全責任を負わせ企画を終わらせようと考えている。


情報課に依頼していたサイト構築の進行が遅れていることは最初から俺の知るところだ。


今回その遅れを吉富はどう対処するのか。


仕事のできる吉富のことだ期待して会議に臨むとしよう。



午後からは会議室へのパソコンの搬入や資料の準備など商品管理部門のスタッフは大忙しだった。




「そろそろ時間だが始められるかな?」


「専務、こちらが本日の資料です。皆も資料を受け取ったら会議に入ります。」



吉富は今日の資料を全員に配り終えると緊張した面持ちで会議を始めた。



加奈子は資料を見乍ら数種類の色ボールペンで印を付けていた。



その手元と見るとデザイナーと洋服の資料の様で数字を書き込んでいた。



きっと年代別のランキングを確認しているのだろう。



年相応な品のあるデザインの服という感覚が俺と加奈子では若干相違があった。



そのあたりのチェックを入れているのだろうが、今日はこんなことで言い争うつもりはない。



その為にアンケートを取り事前に下調べをしたのだから。




「専務、現在集計を全て終わらせて年代別のランキングを5位まで出しています。資料の3ページ目を見て下さい。3ページ目以降に年代別に出しています。」



加奈子の提案は見事に的中しているようだ。



年代によって好まれる商品が明らかに違うが、どの年代も女性らしさを忘れない華やかさが好まれているのがよく分かる。



そして俺が認識していた女性の好みというのもどうやら違っていたようだ。



加奈子には今後あまり強い事は言えそうにないようだ。