涙の向こう側に。〜この声で〜

俺はここで何をしている?

自由には動いてくれない足。手。

真っ白の空間のこの場所。

どこだ?

時々襲ってくるトゲトゲ刺さるような痛み。

それよりも、

俺と向い合って目を合わせている同い年くらいのお淑やかそうな少女。

違和感がまるで内容に彼女の瞳に

関わらず奪われてしまっていた。

腰辺りまで伸びた正規則的な黒髪。

バッチリ俺を捉える黒い瞳、

まさに、完璧美少女。