裏と表の私と彼


「痛い痛い痛いっ!!」

春は香子に蹴られた部分をおさえてうなるようにいった。

「…な、なんでそんな思いっきり蹴ったの…」

「春が起きないからです。」

春を見下して、香子ははっきりとしゃべった。

「顔に傷出来たらどーすんの…」

「特殊メイクの達人の友人がいます。」

まさにああ言えばこう言う、である。
春は会話をあきらめてこういった。

「次はもう少し優しく起こして…」