【龍平】
1週間も前から顔が緩みっぱなしだった里香は、今日の朝から輪をかけて笑顔が溢れている。
「りゅう〜。これどうしたらいい?」
原因は颯太と菫が持ってきたこの横断幕にある。
『あたらしいかぞく なつき』と汚ねえ字で書かれたコレは、さっき颯太菫コンビが一生懸命書いたもの。
つまり、今日那月の歓迎会が開かれるわけで。
我が家では朝から慌ただしく準備がされている。
それぞれ役割を任されていて、俺は颯太菫と共に装飾係らしい。さっき言われた。
今は寝てて静かな陽菜を椅子に座らせて、監視しつつ作業を進める。
里香はご馳走を作るとキッチンに入り浸り中。
仕事がある明は、会までには帰ってくると言って、早朝に家を出て行った。
肝心の那月はハルが連れ出している。
男同士の話がしたいとか何とか適当なことを言ってたっけ。
「上につけるからお前ら手伝え。」
「りょーかいです!!」
ドタドタ周りを駆け回る2人が可愛い。
本当こいつら仲良いな〜。
「りゅう。かたぐるま。」
「あたしも!かたぐるま!」
「もう重い。」
「「えーーーー。」」
「はい、手伝う。」
ブーブー言いつつ手伝ってくれるからな、おんぶならやってやろう。


