さぁ、オレと恋をしてみようか

〝あぁ…〟と、頭を抱えていると、ポンと、大きな手がわたしの頭の上に。


ふ、と見上げると、千織さんが優しい目で、わたしを見ていた。


「いいんだよ、こんな奴の顔なんか覚えてなくても」
「おい、コラ。千織、それはさすがにオレも傷付くんだけど?」


あー、ビックリした…。すごい近くで言われたから、ドキドキしちゃった。


真守さんが会話に入ってきてくれたから、千織さんの視線がソッチに向けられて助かったけど。


あのままずっと至近距離だったら、吐いてたかも…。


でも、この真守さんって人、今日来たんだよね。


しかも〝初めて〟だ…。少ない脳みそをフルに使って、朝からのお客さんを思い出す。


真守さんは今、スーツを着ている。


ということは、会社帰りってことだよね。