さぁ、オレと恋をしてみようか

「……っ、」
「って、泣くなよ!」
「だ、だって…。イロイロと、思い出しちゃって…」
「わかった、おいで」
「え?」


真守さんの〝おいで〟の意味が、わからない。


でもそれと同時に、真守さんが歩き出し、わたしはただ付いて行くしかなかった。


「乗って」
「え、でも…」
「いいから」
「………」


連れられてきたのは、近くのコインパーキング。


どうやら、車で来ていたらしい。


一度は断るも、その有無を言わせない圧力に負け、ノコノコと彼氏でもない人の車に乗ってしまった。


どこへ向かってるのかは、わからないけど、自宅方向なのは確か。


でもわたしの家は、知らないはずだし…。


車の中で、真守さんはずっと無言だった。