さぁ、オレと恋をしてみようか

彼女のほうが…?千織さんがいるのに…?どうして?


「オレと千織はさ、親友つーか、まあ、仲良いんだよ。なんでも話す仲つーか。だから、お互いの彼女も今まで普通に、紹介し合ってたんだ。でも1人だけ、アホなオンナがいてね」


アホって…。でも、真守さんの目つきが変わった。


呆れ返ってるというか、ウンザリしてるというか…。


「そいつが〝千織とは別れるから付き合って欲しい〟って、言ってきたんだ。もちろんオレは、断ったよ。でも千織の中では、相当ツラかったんだと思う。それ以来、紹介もされなくなったよ」
「そんなことがあったなんて……」


真守さんは悪くないのに…。でも、千織さんの気持ちもわかるから、どっちが悪いとか正しいとかなんて言えない。


「千織は、相当芽衣子ちゃんのこと好きみたいだよ」
「えっ…?」
「聞いてはいたんだ。〝一目惚れした子がいる〟って。その子のために、会社まで辞めて、アホな奴って思ったよ。でも、それと同時に、本気なんだなって思った」


千織さん…。2年前から、本気で思ってくれてたことを聞いて、嬉しくなった。


「いつか会ってみたいとは、思ってたけど、芽衣子ちゃんに会えてよかった。もう一度言うよ。千織のこと、頼むね」
「真守さんって、実はいい人だったんですね」
「はい?オレのどこが、悪い人に見えるの」


真守さんは、キョトンとした顔で聞いてきた。それに思わず、笑ってしまう。