さぁ、オレと恋をしてみようか

「会いたかった」


そう言うと、一瞬にして泣きそうな顔になった芽衣子。


「芽衣子が、どうしてオレと別れたくなったのか聞きに来た」
「………」


けれど、芽衣子はなにも言おうとはしない。


「ははっ、言いたくないくらいオレのことがキライになったんだね。わかったよ、もう聞かないから」


芽衣子が言いたくないのなら、仕方ない。


「すみません、遅くに失礼しました」


お父さんとお母さんに、頭を下げると、ドアに手をかけた。


「……ん?」


突然後ろから、ギュ、と抱きついてきたのは芽衣子で、内心ドキドキしながらも平然を装った。