さぁ、オレと恋をしてみようか

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今日も4時過ぎに家に着いた。千織さんは、またお母さんに挨拶を済ませると、帰宅して行った。


「で、どうだった?」


家に入り、リビングのソファーに座ると同時に、お母さんが聞いてきた。


多分お母さんが言ってるのは、デートのことじゃなくて〝キス〟のことだろう。


「なかったよ」


笑顔で、そう答えると、お母さんが、わたしの頭をトンっと小突いた。


「いてっ」
「なに、お母さんの前で強がってんのよ」
「……っ、」


そんなふうに言われるなんて、思ってもいなかったわたしは一瞬で、気が緩んだ。


「お、かぁさんっ……」


あの時は、それでいいと思っていた。