さぁ、オレと恋をしてみようか

ぶっちゃけ、今は世間話なんて、どうでもよかった。


もうすぐ、テッペン着いちゃうのに…。


って、わたしはなんて心が汚いのだろう。


千織さんには、千織さんの考えがあって〝今じゃない〟と思ってるから、してこないだけで、わたし1人が焦っていて……こんなのダメだ、おかしいよね。


「芽衣子、大丈夫?酔っちゃった?」


ほら、こうやって本気で心配してくれる千織さんに失礼だ。


「ううん、大丈夫ですよ。あ、千織さんの車じゃないですか?アレ!」


だから、楽しもう。今しかない、この時間をめいっぱい楽しもう。


「ホントだ。よく見つけたね。あ、芽衣子。もうすぐテッペンだ」
「……そう、ですね」
「これからも、よろしくな?」
「こ、こちらこそです」


そう言って千織さんは、わたしの頭をポンポンと撫で、そのまま千織さんの肩の上にコテンと、引き寄せられた。


「しばらく、こうしててもいい?」
「……はい」


キスしなくたって、幸せ。だってこうやって千織さんの肩に、頭を預けてるんだもん。


ずっと、くっ付いていたいって思ってたんだもん。


だから…だから、千織さん。ありがとう。これからも、よろしくねっ。