さぁ、オレと恋をしてみようか

あ。服カワイイって言ってくれた。


お母さんが選んだワンピース。なんだか、ちょっと嬉しくなった。


でも千織さんが言う〝我慢〟って…?


やっぱり恋人同士なら普通にする、キス…とか、そういうことかな…。


でも、それを聞く勇気は、わたしにはない。


「ご、ごめんなさいっ。困らせるつもりはなかったんですっ。お父さんに見つかったら大変かもだから、帰りましょうっ」


グイグイと引っ張り千織さんと、駐車場へと向かう。


「なぁ、芽衣子。その、お父さんって怖いのか?」


歩きながら千織さんに聞かれ、返答に困ってしまう。


「怖くはないですよ…。ただ、わたしに彼氏ができるのは昔からイヤがってましたから…。今日の朝も、わたしの服見て眉間にシワ寄せてましたし…」
「そっか。まぁ、この服装は眉間にシワ寄せるよな。それに、娘を持つお父さんは、みんなイヤがるのかもなー。娘がカワイくて、仕方ないんだろうし。でも、いつかは認めてもらわないとな?」