さぁ、オレと恋をしてみようか

あれ…?もしかして男性って、自分が出したいものなのかな…?


だって、すごい嬉しそうに笑ってるんだもん、千織さん。


いや、そんなことはないよね。だって2人分出すって、やっぱり高いよ…。


お昼を食べたあとは、定番のようだけど、イルカショーを見たりキレイに浮かぶクラゲを見たりして、時間を楽しんだ。


そして千織さんとの楽しい時間は、あっという間に過ぎていった。


「そろそろ帰ろうか」


時計を見ると2時半を過ぎたところだった。


「芽衣子?」


動かないわたしを不思議に思ったのか、千織さんは顔を覗き込んで名前を呼んだ。


「……ないな」
「うん?なに?ごめん、聞き取れなかった」
「帰りたくないな、って……」