さぁ、オレと恋をしてみようか

右トナリにいる千織さんを見上げるも、ただ微笑むだけで止まってはくれない。


「あ、芽衣子。見て、これ」
「え?」


ピタッと止まった千織さんが指差したのは〝サラサハタ〟という魚。


黒い水玉模様がキレイに入っていて、つい見惚れてしまった。


「わ、キレイ」
「なっ」


千織さんは、わたしを見て笑った。って、わたし流されてる!!


でも、もう2回も言っちゃってるから3回も言ったら、しつこいって思われちゃうよね…。


千織さんは、指を差してイロイロな魚を見て笑ってるけど、わたしの心はモヤモヤしたまんま。


「楽しくない?」
「えっ!?あ、いえっ。楽しいです!」


ほら、わたしがモヤモヤしっぱなしだから、千織さんに気を遣わせちゃったじゃない。