さぁ、オレと恋をしてみようか

それを聞いて驚いた。千織さん、そんなにずっと働いてたんだっ。


「うん。だから、今日くらい休んだっていいだろ?」


信号待ちで千織さんが、コチラを見る。


わたしが何度も頷くと、ふ、と笑い左手でわたしの頭に手をのせた。


「また、明日から頑張るよ」


一週間も休んでないとは思えない、この笑顔。


〝うん〟と頷くと、千織さんの手が離れ、運転を再開させた。


一時間ほど走らせると、見えてきた水族館の看板。


「あ!」
「ん?どした」
「ここ!」
「来たことある?」
「ないですっ。前にテレビで見て、ずっと気になってたんです!!」
「そう、それはよかった」


彼氏がいなかったわたしは、ずっとこの水族館に行きたかった。