さぁ、オレと恋をしてみようか

疑問に思いながらも、付いて行くと着いた先は二階建てのアパート。


「ここ、オレの家ね」
「家っ!」


驚きながらも、ここに千織さんが住んでるんだ…と思うと、教えてくれたことが嬉しくて、気付かれないように頬を緩ませた。


「普通の車で申し訳ないけど、どうぞ」
「あ、ありがとうございますっ」


助手席を開けてくれる千織さんに、嬉しいと思いながらも、ちょっと緊張してしまう。


「ん、どした?」
「あっ、あのっ。助手席に、わたしなんかが座ってもいいのかな、と…」
「なに言ってんの。当たり前だろ?ほら、乗って」
「は、はいっ」


背中をポンとされ、遠慮がちに座ると、ドアまで閉めてくれた。


「じゃあ、行こうか」
「お願いしますっ」


シートベルトを締めると、千織さんの運転する車が、ゆっくりと走り出した。


「景色、いいですね」
「そう?車高が高いからかな」