さぁ、オレと恋をしてみようか

なんか、なんかわかんないけど、胸がギュッて痛くなる。


「ん、どした?」


気付いたら、千織さんの腕を掴んでた。


「そういうこと、言わないで…」


〝オジさん〟って言ったのは、わたしだけど、そんな悲しいこと言わないでほしい…。


「〝オジさん〟って言ったことは、ごめんなさい…。でも本心は、そんなこと思ったこともないし、年の差なんて気にしたことないですっ。そりゃー最初は17歳も下だから相手になんかしてくれないだろうなぁ、なんていうのは思ったりしましたけど…。でも、わたし千織さんのこと好きですっ」


数日前までは、ただの店のお兄さんだったのに、今はこんなにも大好きな人になってる。


「あー、もう。芽衣子はさ、ホント。オレには、もったいないくらいだよ。……ねえ、抱きしめてもいいかな」
「……うん」


千織さん、わたしだって千織さんのようなステキな人、もったいないくらいだよ。


頷いたわたしに、千織さんが近付き、ゆっくり割れ物を扱うように、優しく抱きしめてくれた。