さぁ、オレと恋をしてみようか

「ん?オレが悪いの?」
「そう、だよ…。千織さん、お母さんのこと2回も〝キレイ〟なんて言っちゃって…。ホントは、お母さんみたいな人がタイプなんじゃないかな、って…。わたしなんか子供だし……」
「バカだなぁ、芽衣子は。でも、そんな芽衣子もカワイイけど」


そう言って千織さんが身体を離し、両手でわたしの頬を包み込むようにして触れた。


「ば、バカって!わたしは本気で、」
「うん、わかってるよ。芽衣子の顔見てたら、傷ついてるの気付いてたし」
「なっ……じゃあ!」
「だって芽衣子、オレに対して遠慮してて、全然自分のこと言わないからさ。ちょっと試した、ごめん」


試した、って…。


「昨日、芽衣子オレになにか言おうとしてたでしょ」
「昨日…?」


居酒屋に送ってもらった時だよね。


あ。もしかして、わたしが〝うん〟しか言えなかった〝アレ〟のこと言ってるのかな…。


千織さんは、わたしがなにか言いたかったってことを見抜いてたの…?


っていうか、わたしがわかりやすいのか…。


「ホントは、あの時どう思ってたの?」
「………」