さぁ、オレと恋をしてみようか

でも、千織さんの手というだけで、ドキドキする。


「お母さん、ちょっとだけごめんなさい」


千織さんが一言告げると、わたしの手を握り歩き出した。


「はいはい、キスだけなら許すよー」


と、後ろからお母さんの声がする。


き、キスだけってなに言ってるのっ。


千織さんが、なにを考えているのかわからない。


だから怖くなって足を止めようとするも、オトコの人のチカラには敵わなくて、グイグイと引っ張られ、連れられて来た場所は真っ暗なバックヤード。


そこに入った瞬間、優しく壁に押し付けられた。


「芽衣子、怒ったの?」
「べ、べつに怒ってなんか…」
「じゃあ、どうして〝帰る〟なんて言ったの」
「そ、それは…」