さぁ、オレと恋をしてみようか

……千織さん、もしかしてお母さんみたいなのがタイプなのかな。


そうだよね、わたしなんか子供だしさ、お母さんのほうが年だって近いワケだしさ。


「なに、芽衣子。お母さんにヤキモチ?カワイイねぇ」


千織さんの手がポンポンと、わたしの頭を撫でる。完全、子供扱いだ。


「……帰る」
「え、芽衣子?」


こんなことで怒るなんて、やっぱりわたしは子供だ。


わかってる、こんなことしたって意味ないことくらい。


でも今は、どうしても耐えられなかった。


千織さんの手を振り払って帰ろうとすると、優しく腕を掴まれた。


オトコの人の手なのに、あまりゴツゴツしていない優しい手。