さぁ、オレと恋をしてみようか

そんなことを思っていると、ホントに聞くつもりはないんだろう。


お父さんがリビングから出て行こうとしていた。


「……っ、つ、つ、付き合ってる人がいますっ!!」


勇気を出して大声で言うと同時に、パタンと閉まったドア。


聞こえてたはず、だよね…?でも、なにも言わなかったってことは、仕方ないと認めてくれたってことなのかな…?


そう思って、お母さんを見ると苦笑いをしていた。


「しばらく、そっとしておきましょ。それより、芽衣子!いつの間に彼氏ができたのよ。お母さんに一言も言ってくれないなんて…」
「ちがっ、だって、今日…さっき、付き合ったんだもん…」


改めて話すのは、やっぱりちょっと恥ずかしい…。


「さっき、って…?」
「…うん。飲み会の途中に、彼…千織さんに会いたくなって会いに行ったの。そしたらね、告白…されて」
「ちょーっとー!!なにその少女漫画みたいな展開は!!」


想像通り、お母さんは大興奮だ。オンナ友達に話した時のような、リアクションをしてくれる。