さぁ、オレと恋をしてみようか

「えっと……じゃあ、みんな待ってるので。また…」
「おー」


千織さんは〝寂しい〟って、思わないのかな。


そうだよね、わたしより遥かに何年も生きてるわけだし、たくさん恋だってしてきてるはずだ。


そんな〝寂しい〟なんて、いちいち思うワケがないよね。


繋いでた手をわたしから離し、千織さんに背中を向けようとした時。


「……っ!?」


横からグイッと、引っ張られ今わたしは千織さんの腕の中。


なんとか声は出さなかったけど、ホントは〝ひぃっ!〟と、悲鳴に近いものが出そうになった。


「芽衣子」
「……は、はい」


千織さんの心地よい声が、耳元で囁く。