さぁ、オレと恋をしてみようか

千織さんは、口元を手で覆っている。あれ、でもこの後って、どうしたらいいんだろう。


付き合ったことがないから、どうしたらいいのか、わからない。


アタフタしてると、千織さんは不思議そうに、わたしを見た。


「どうした、芽衣子。なんか、挙動不審だけど」
「あ、あの……わたしはどうしたら…」
「ん?」


ますます千織さんが、不思議そうな顔をして首を傾げる。


「お付き合い……するの…初めてだから」
「えっ、一度もないの?」
「……はい」


引いた、よね…。だってもう20歳なのに、付き合ったことがないなんてさ…。


ほら、雑誌でも見たじゃない。〝処女は軽く引く〟って…。


「あの、ごめんなさい…」
「え?なんで謝るの」
「だって20歳にもなって処女なんて、引きますよね…。あの、今から処女喪失してきます!!」
「は?ちょい、待て」
「……うぇ」


店を飛び出そうとした、わたしの首元を掴まれて、吐きそうになる。