愛ニ狂ッタ人









「いくら欲しいの?」




勝手な思い込みの恐怖心に襲われる彼女を見ていると。

滝田先輩の口から、とんでもないものが出てきた。

私は思わず、

「はぁ?」

と聞き返してしまった。






「お金が欲しいの?
いくら欲しいの?
わたしがいくらでも出すわよ」





…呆れた。

溜息さえも出て来ない。





「お金で解決出来るとでも思っているのかしら?」





私の家は何度も言うけど、裕福じゃないから。

こういう、“お金で何でも解決”みたいなのを味わったことはない。

お金持ちのお嬢様って、簡単にそんなこと言えるのかしらね?






「ねぇ」





私は立ち上がり、彼女の横に再び腰かけた。