私の華麗な計画を知らず、滝田先輩は私が撮影したものと勘違いしている。
馬鹿みたい、と笑いたくなったけど、私はそれを否定もせず、肯定もしなかった。
そういえば何故、私がクラスメイトのスマホを見たのか。
理由は簡単。
クラスメイトの早めに来る女子たちが、自分たちのスマホで写した写真を見て話していたのだ。
ヒソヒソ話だから、バレていないと思っているようだが、近くの席にいる私はバレバレだった。
『どうする?
先生に言った方が良いのかな』
『王子が可哀想だよね。
だって、アノ滝田先輩にこんなことされているんだもの』
『滝田先輩の目的は、やっぱり復讐かな。
王子って、園田さん殺しの犯人だって思っている人いるし』
『滝田先輩、それより前にも王子のこと恨んでいるものね。
実力テストの順位、王子より下だったから……』
王子のことを心配しているのは、口振りや雰囲気でわかる。
だけど、それを行動には彼女たち、決して動かさなかった。
先生に言おうとは言っていたけど、結局言っていない。
それなのに、スマホに写真は残しているのだから。
彼を守りたいのか守りたくないのか、ハッキリしてほしかった。
…っと。
怒りの矛先が、彼女たちへ向きそうだったよ。
確かに彼女たちに怒りは感じるけど、本当に怒りをぶつける相手は、目の前で黙り込んでいる滝田愛佳先輩。
やっぱり彼女は…罪人、だ。


