愛ニ狂ッタ人








僕らは再び屋上へ戻ってきた。

本当は職員室で話しても良かったんだけど、もし宿直の先生か警備員が戻ってきたらマズいから。

その上、まだまだ僕のゲームは終わりを告げない。

もっともっと、園田愛恵には堕ちてもらわないと…。






「勝手な妄想で、雪愛をいじめるとか考えないでよ」

「だって…あああ……」





どれだけ自分が好きなんだよ。

それか、どれだけお兄さんに勉強を教えてもらう自分が好きなんだよ。

ナルシストにもほどがあるだろ。






「そういえば、王子は何で、わたしが、雪愛ちゃんをいじめようと考えているって気がついたの?」

「ん?」

「そもそも、可笑しいわよ。
何で、わたしの1週間の行動も知っているのよ。
わたしがお兄さんのことが好きだってことも」






あぁ、確かに言っていなかったね。





「もしかして、わたしのこと好きなの?」

「……ハァ」





園田愛恵のナルシストぶりに、思わず溜息が出てしまう。

盛大な勘違いが、恥ずかしいを通りすぎで、呆れてしまうよ。