愛ニ狂ッタ人








丑三つ時を迎えた学校には、誰もいなかった。

宿直の先生も、いないみたいだ。

物騒だなぁ…まぁ動きやすいけど。





職員室の扉は開いていたので、堂々と中へ入る。

お金の都合とかで、職員室の中には防犯カメラなんてない。

だから先生たちの机を開けようが、誰にもバレる心配はなかった。






「……これだ」





職員室内にある、校長先生が座る机の引き出しに、入っていた。

今年の入学者のデータが。



職員室内にある懐中電灯を勝手に借り、ページを捲る。






「ほら、見てごらんよ」





目当てのページは簡単に見つかった。

今年のトップ合格者は、やっぱり僕が書かれていた。

その次に雪愛の名前があり、3番目に園田愛恵と書かれていた。






「そ…そんな……」






勝手に妄想し、勝手に信じた園田愛恵は、その場に崩れ落ちた。