彼女―――雪愛が、僕の全てだった。 雪愛以外、何もいらなかった。 家も、名前も、財産も。 雪愛さえ僕の傍にいてくれれば。 他に何も望まないし、いらなかった。 欲しいのは、雪愛だけ。 望むのも、雪愛だけ。 だから。 だから、アイツはいらなかった。 以前僕らのクラスで委員長を務めていた、 園田愛恵(そのだ・まなえ)は。 表面上では、真面目な委員長。 校則違反なんて一切起こさない、優等生。 それが裏ではあんなことしていたなんてね。 誰も想像していなかっただろうね。