優さんは窓を開けると、
外に向かって繋ぎ合わせたカーテンを投げた
...なに...するつもり......?
優「手袋つけてね、憂架ちゃん」
憂架「あ...あの...」
優「ん?」
憂架「...なにする...つもりですか...?」
「あぁ...」優さんは下に垂らしたカーテンの片側を自分の手首に巻き付けて適当な返事を返した
優「下に...植込みあるから...百合も生えてるし、ゆっくりいけば落ちても痛くない...はずだよ」
憂架「...!?」
いったいなんのことを言っているのだろう
まさかとは思うが......。
優「どうぞ、憂架ちゃん」
このカーテンで一階まで下りろと!!?
...だか、もし本当にそうならば先程までの彼の言動にも合点がいく
見たところ彼が嘘をついているようには見えない
......やるしかないのか...
憂架「...優さんは...どうするの...」
優「俺?俺はね...」
優さんが言いかけると、昴くんが扉を蹴破って部屋に入ってきた
もうナイフは所持していないが、彼の狂気を孕んだ瞳はそれ以上の武器だと思われる
優さんは目だけで私に訴えかける
──・・・“早く、行って”
憂架「...ゅ...優さん、は...?優さんを置いて行けな─」
