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「...くそッ」
日が昇り、明かりを消した電柱を怒りに任せて蹴る



どこに行ったんだよ?憂架ちゃん...
マナーモードにでもしてるのかそれとも、
なにか思わぬ事態に直面したのか...


......わかんない



どっちにしても、今はただ彼女を捜して走るしかない




そう思い、また走り出そうとしたその時
ズボンのポケットに入れていた携帯が鳴り出した


憂架ちゃんかと思って画面を見ると、
彼女ではなく妹の祐奈だった





優「どうしたの、珍しいね」



祐奈「...憂架に電話繋がらないんだけど
あんた、憂架になんかした?」



優「...いや...俺は、なにもしてないけど......」





半ば想像していた言葉なのに、どう返せばいいのかわからない



そんな俺に、妹は
「もしかして、...に誘拐された?」といった



声が小さくてよく聞き取れない





優「...え?誰に──」





と口にしたところで会話は途切れた



画面を見れば充電が空だった


そりゃそうか...憂架ちゃんに電話やらメールやら送りっぱなしだったもんな




けどもうコイツは用無し



祐奈が鍵を握っているはず、




俺の足は彼女の家へと向かっていた。