その日の夜、久しぶりの宴に疲れたおじさんとブンブンは、酔い潰れてリビングで雑魚寝。
まあ、あれだけ飲めば倒れても仕方ないけど。
いつものように洗い物やら何やら手伝ってくれたさっちゃんも泊まっていった。
てか今日の当番はおじさんなのに。
酒臭さが残るままそのまま朝になり、あたしは制服に着替える。
今日から部活。
夏休みの部活初日の今日は、オリエンテーションみたいなのをやるらしい。
出かける準備を終えて千花ちゃんの部屋にいき、声をかけた。
「千花ちゃん?行ってくるよ。」
……反応ナシ。
こりゃダメだ、と柊大の部屋へ。
「柊大?学校行ってくるから。」
「…どこに?」
「部活。」
「んー。気ぃつけて…。」
まだ寝てるさっちゃんを抱きしめて眠っていた柊大と静かに会話を終えた。
完全に寝ぼけてたな。てか超幸せそうに寝てた。見慣れてるけど。
柊大がハッピーで何より。
一応リビングに行っておっさん達に声をかけてみるも、案の定返答はなく、面倒だからそのままにした。
仕事遅れても知らない。
さ、部活いこ~。
ローファーを履いて家を出る。
…めちゃくちゃ晴れてるなぁ。
清々しい朝。


