隣の席のみなみくんは笑わない



会いに行くわよっ!華!この想いを伝えるのよーー!


私は前髪をひとつまみして、ピンと立てた。


「……なにそれ。妖怪アンテナ?」


まなかさんがドン引いた顔をした。



「ATM」


「は?」


「愛するみなみくんを探索するアンテナ・マックス仕様」


「随分と便利な機能なのね、あんたの前髪って」



あきれたを通り越して、尊敬の眼差しを送っているまなかさんは、ぴょんぴょんと私の前髪を人差し指つっつく。