ああ、彼は。 こんな時でも、彼女を想う。 「別の生でも、生まれ変われたとしたら・・・よかったのではないかと思ったのだ」 「・・・そうだね」 「ならば、もう。あの祠には、千代はいないのかもしれんな」 いやだ。 いやだいやだ。 違う。 私は、生まれ変わりなんかじゃない。 私は、千代さんなんかじゃない。 「違う・・・っ!そんなの、私は信じない!」 馬鹿げてる。 なにをムキになってるんだろう。 鬼羅たちだって、可能性の話をしているだけなのに。