でも・・・。
ありえないことなんて、ないのかな。
「ありえないことは・・・ないのかも・・・・」
気づけば、私はそう呟いてた。
そんな事信じたくない。
私が千代さんの生まれ変わりなんて。
確かに顔は似ているみたいだけど、似てるからって生まれ変わりなんて・・・。
「どういうことだ」
「・・・私、遠いところから来たって言ったよね?」
「そういえば、言ってたね」
「それってね、距離的な問題じゃないの。時間的な問題」
「え・・・?」
こんな事信じてもらえるかわからない。
でも、生まれ変わりを信じるくらいなら、この話だって信じてくれるかも。
なにしてるんだろう私。
生まれ変わりだっていう可能性を増すようなこと言って。
そうであってほしくないと思うのに。
「私は、未来から来たの。ずっとずっと先の日本から来たの」
「未来・・・」
「うん。だから、年数的な問題は・・・たぶん、大丈夫なの」