「私には、きついことしか言ってこないし、拒むし・・・。ずっと消えろって言ってたもんね。嫌いなんでしょ。人間が、・・・私が!」




止まらない。





「あんたが今、心配してるのだって私じゃない!私の中に見てる千代さんでしょ!?千代さんの顔した私がケガをしたから・・・千代さんに似てる私に死んでほしくないから!」




鬼羅が見ているのは、私じゃない。
そんな事、ずっとわかってた。

私だって、別に鬼羅の事なんてどうとも思ってない。
だから平気だって・・・。



それなのに、どうしてこんなに辛いの?





「だからほっといてよ!私は千代さんじゃない!私はっ!・・・でも」




でも・・・。




「みんな、それを望んでないんでしょう?あの時光って人だって、琉鬼くんだって鬼羅だって!みんな、私じゃなくて千代さんを望んでる。ここにいるのが、千代さんだったらよかったのにって、思ってる・・・」




時々見せる、寂しげな顔とか。
私を見つめる瞳とか。
全部がそう言ってるの。