「きゃ!」 私は、次の瞬間には思いっきり突き飛ばされ尻餅をついていた。 鬼羅は動揺したように視線を揺らし一歩二歩と後ずさるとそのまま駆け出して行ってしまった。 なんなの―――――・・・? 私、鬼羅とキスを・・・。 初めて、だったのに・・・。 唇に指で触れる。 もう、そこに温もりなんて残ってはいないのに。 悲しみが。 苦しみが。 伝わってくるようだった。 今にも、泣き出してしまいそうな・・・。 (千代――――) 私と、千代さんを重ねた? ズキン。 胸が、痛むのはなんでだろう。