「なにを言っているんだ。貴様は人間だろう」
鬼羅は不思議そうに首をかしげる。
あれ・・・?
なんだか、鬼羅の刺々しさが消えてる?
こんなに、柔らかい人だったっけ?
「さっきから・・・。私には千菜っていう名前があるんだから、千菜って呼んでよね」
「・・・俺が何と呼ぼうと貴様には関係ない」
鬼羅は素っ気なくそういうと踵を返していってしまう。
すぐにそうやって壁が作られてしまう。
「鬼羅!ちょっと待ってよ!」
私は慌てて鬼羅を追いかける。
河原のそこは歩き辛く足がもつれて・・・。
「きゃっ!」
そのまま倒れそうになった私を、鬼羅の手が支えた。
グ、っと強く支えられた体。
顔をあげると、鬼羅の顔がとても間近に見えた。
ドクン―――――
「き、ら・・・」


