「なにをしている。さっさと出て行け!」 「鬼羅!」 「出て行け!!!」 私は肩を震わせ、恐々と彼を見る。 そして、震える身体を必死に抑え立ち上がると小屋の外へと駆けだした。 「あ!君!」 琉鬼くんが呼ぶ声が聞こえる。 でも、立ち止まることはできない。 あの人は、怖い。 怖い・・・。 私の居場所はどこにもない。 この時代にも、元の時代にも・・・。 私を必要としてくれる場所は、どこにもないんだ―――――・・・。