私の身体を時光の手が這っていく。
身じろぐが、時光の身体がどっしりとのしかかっているせいで身動きが取れない。



「や、やめてくださいっ・・・」

「なぜだ。・・・なぜ拒む」



低く鋭い声。
私の手を掴む時光の手が痛いくらい強くなる。



時光は乱暴に私の服を脱がしにかかる。
さっきまでの優しい手つきはもうそこにはなかった。





「や、やだ!」




服の下に入ってくる手。
気持ち悪い・・・!




「は、放して!!!」




渾身の力を込めて蹴り上げる。
時光が怯んだ先に下から抜け出した。

急いで起き上がり部屋を飛び出した。




「待て!千代!!」